2011年10月5日
歯は大切、でも大変
きょうはとても考えさせられました。
というのも80歳のあるご婦人からこんなおはなしをうかがったからです・・
それはご主人が介護がひつようになったときのこと、ご主人はほとんどの歯がのこっていて、かつてかかっていた歯医者さんからもそのことをたびたびほめられるほどじょうぶで健康な歯だったそうです。
ところが認知症が進んだため、ご婦人が(ご主人の)歯をみがいてあげることになったのですが、あるときはぶらしをご主人の口に入れたところ、どういうわけか急にはぶらしをぐいぐいとかみはじめて、あぶなく指までかまれそうになった・・らしいのです。
それ以来、はみがきの時間が苦痛で苦痛でしかたがなかったと述懐しておられました。
生涯じぶんの歯ですごすことはすばらしいことですが、ある特定の場面ではそれがあだとなってしまうという事実を知り、そのことを深く考えさせられました。
ではそういう方の歯はぜんぶ抜いてしまったほうがよいのかというと、むずかしい問題があります。それは歯を失うことにより急激に生命力が低下してしまう可能性があるということ、さらには認知症の方に抜歯手術を理解してもらうのはとても困難なため、抑制~拘束しながら行うなど、なにかとたいへんな手術になりかねないからです。
そのような点から、抜歯にふみきることに躊躇してしまうことは多いようです。
ただし、じつはこの方のように認知症でありながら歯がほとんどのこっているというケースはとてもまれらしく、実際には歯がない、あるいは数本だけ残存・・ということのほうが多いのだそうです。
きょうは特別なケースとはいえ、たいへん勉強になりました。
でもやっぱり歯はだいじですから、これからもお手入れとメンテナンスは忘れないでくださいね。
Filed under: 抜歯 — admin 00:40