入れ歯もわるくないと思います

えとう歯科では、審美歯科というコンセプトを打ち出していますが、一般的な歯科治療も行っています。

最近、歯を抜いたあとの回復方法として、あらためて入れ歯を見直してゆこうと考えています。
その理由は、安価であること、簡便であること、歯をけずらない方法であることなどです。

入れ歯にもさまざまありますが、まず最初に使っていただく入れ歯は、ほんとうに昔からある健康保険治療に含まれるベーシックなものをおすすめしています。

一旦まずそのような入れ歯を作製~使用していだいて、その入れ歯がうまく使えるのであれば継続して使っていただきます。
なかなか慣れない、違和感が強いという方には、ブリッジやインプラントを検討していただくこともありますし、場合によっては同じ入れ歯でも、固定する方式がより精密なアタッチメントと呼ばれるものをご案内させていただくこともあります。

若い女性の方に入れ歯をおすすめするのはむずかしいこともありますが、一応説明だけはさせていただくようにしています。

どのような方法であれ、現在残っている歯をできるだけ長持ちさせながら、その方の置かれた環境にふさわしい方法をいっしょに導き出してゆくことが、良質な歯科治療につながると考えています。

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歯を抜く日の注意点

虫歯や歯周病、そのほかの理由で歯を抜くことがあります。
歯を抜く日の注意点を説明したいと思います。

前日はゆっくり睡眠と休養をとって体調を整えてください。
アルコールの摂取はひかえましょう。
アルコールは体力を低下させる作用があります。

体調が悪いと歯を抜いたあとの痛みが強くなったり、治りが悪くなったりします。
アルコールの過剰な摂取は麻酔を効きにくくさせますのでひかえるようにしましょう。

歯を抜く処置が、昼食や夕食の前に行われる場合は、処置後の食事がとりにくくなりますので、処置前にかるく食べておきましょう。

歯を抜いた日は激しい運動はさけてください。
出血が止まらなくなることがありますし、体調を悪くしたり、歯ぐきの治りを遅らせてしまうことがあります。

抜いた日の食事は、あまりかまなくても良いもの、消化の良いものを選んで食べるようにしてください。
化膿止めなどの出されたお薬は、指示どおりに飲んでください。
歯みがきは、抜いたところ以外の部分をみがいてください。抜いたところの周囲はあまり刺激を加えることなく注意深くみがいてください。

歯科医院で渡された抜歯後の注意書きをよく読んでおきましょう。
お薬の案内に作用や副作用の説明が書かれていますので、ひと通り読んでおきましょう。
抜いたあとの消毒~点検を受けるようにしてください。

抜歯当日は、マスクを用意しておいたほうがいいかもしれません。
口元から血がにじむことがあるかもしれませんし、顔の表情が乏しくなりますので。

歯を抜いたあとの痛みや腫れは、抜く前の状態や抜いた箇所によっても変わってきますし、その日の体調や体力差(個人差)などによっても変わってきます。
いずれにしましても、抜いた日はゆっくりとからだをやすませるようにしましょう。

歯周病

歯周病は、歯肉(歯ぐき)、歯槽骨(歯をとりまく骨)、歯根膜(歯と歯槽骨をつなぐ靭帯)などが破壊され、それらの本来持っている機能が低下している状態のことです。
歯、歯肉、歯槽骨、歯根膜のことを歯周組織といいます。

歯周病の原因は、プラーク(歯垢)の中に潜んでいる歯周病菌です。
この歯周病菌が歯周組織を破壊するのです。
プラークとは、歯の周囲に付着した粘性の高い付着物のことで、時間とともに石灰化して歯石へと変化してゆきます。

プラークは食べ物の残りと思われているかもしれませんが、正確にはプラークは歯周病菌自体と歯周病菌が食べ物を原料として代謝産生した物質のかたまりなのです。

ですから病原性の高い歯周病菌が集まっているプラークを除去することが、歯周病の予防ということになります。
その代表的な予防方法が、歯みがきです。

歯周病と並んで、お口の中の代表的な疾患である虫歯も、メインとなる予防方法は歯みがきです。
歯みがきは、虫歯と歯周病を同時に予防する、とても重要な習慣なのです。

歯みがきをしばらく怠ると、歯肉が赤くなったり、腫れたりします。これはプラークがいつまでも歯肉周囲に停滞していることが原因と考えられます。
歯みがきを再開すると、プラークが取り除かれ、再び健康な歯肉に回復します。

歯みがきは、ただハブラシを歯にこすりつけるだけでは不十分です。やわらかめのハブラシを選んでいただいて、毛の弾力を利用しながら歯のかたちにフィットさせるようにあてます。そして歯の表面をぬぐうようなイメージでプラークを除去してゆきます。
歯1本1本を細かくていねいにみがきあげてゆきます。

歯周病は全身の健康状態や抵抗力なども関与しますので、歯みがきをていねいに行っていても、完全に防ぎきれないことがあります。
歯周病の予防は、お口の中だけでなく、全身的な予防も行う必要があります。

虫歯治療

昔にくらべると、虫歯の数はかなり減ってきていますが、それでも虫歯治療は日々行われています。
えとう歯科も、虫歯治療を行っています。

現代の虫歯治療は、最小限の範囲でけずって虫歯を取り除いて、取り除いた結果できあがった空洞をきっちりつめるという考え方が主流です。
虫歯を取り除いたあと、つめものを行う処置のことを充填(じゅうてん)処置といいます。
白い樹脂製のつめものを施すことをCR充填といいます。

かつては小さな虫歯でも大きめにけずってから、型とりをして、後日金属のつめものを装着するという治療方法が一般的でしたが、最近は虫歯除去直後に、充填処置で対応することが多くなっています。
こうした治療方法の変化は、治療技術や治療器材の発達によるところが大きいです。

大きめの虫歯の場合は、充填処置では対応できないことがあります。そのような場合は型とりをして、つめものを作製しておいてから、後日装着するという処置になります。

型とりをしてから作製するつめもののことを、インレーといいます。
金属製のインレーはメタルインレーと呼ばれ、白い樹脂で作製されたインレーをCRインレーと呼びます。

白いインレーには、CRインレー以外に、ハイブリッドインレーセラミックインレーと呼ばれるものがあります。
それぞれ材質が異なります。

CRインレーは健康保険診療の範囲内ですが、ハイブリッドインレーやセラミックインレーは自費診療(健康保険外診療)の対象となります。

レーザーによる治療

定期的に歯石を除去しましょう。
そしてそのときいっしょにレーザーを使ってはぐきの状態を改善させましょう。

なぜ歯石を除去する必要があるのかというと、歯石が付着したままですと歯ぐきが腫れたり出血したりするからです。
そのような炎症の原因となる細菌が歯石にはたくさん付着しているのです。

歯石を除去するだけでも十分歯ぐきは改善してゆきますが、レーザーを用いることにより、より効果的に歯ぐきは整えられてゆきますので、「歯石除去+レーザー」のセットで処置を受けるようにしてみてください。

歯を抜いた日のうがい

「うがい」ときいて思い浮かぶのは「のどのうがい」ですね。
音で表現するならゴロゴロぺー。

歯医者さんで「うがいしてくださ~い」といわれたら、のどではなくて口の中のうがいのことです
「ゆすいでくださ~い」ともいいますね。
音はブクブクペー。

では歯を抜いた日のうがいはどうすればいいかわかりますか?
答え.. 理想的にはゆすがないことです。

でもさすがにそういうわけにはいかないので、かる~くゆすぐ程度にしてください。
音でいうと、聞こえないくらいのクチュクチュペー。
だいじなことは「強くゆすがない」ことです。
強くゆすぐと、せっかくたまってきた血のかたまりがはずれて、再び出血するので注意が必要です。
血のかたまりがとれると治りが遅れ、いつまでも痛いです。

翌日以降は、抜いた部分にぬるめの食塩水を寄せるようにして漬け込んで、かるくはきだしすようなうがいを始めてください。
まちがってもいきおいよくブクブクペーはしないでください。
食塩水はコップ1杯の水に小さじ半分程度が目安です。

あごがはずれたとき

患者さまから、「よくあごがはずれるのですが、だいじょうぶでしょうか」と聞かれることがあります。

たしかにはずれやすい人もいますが、あごの関節の一段手前のところでカクンとひっかかるのをはずれたと思い込んで心配している人が多いようです。

ほんとうにあごがはずれたときは、別人のように顔が長くなって人相が変わりますから、直感的にあごがはずれたということがわかります。

本人は気が動転してことばにならない声をだして助けを求めますので、まわりの人は本人の気持ちを静めるようにしてあげてください。
そしてすぐに歯科医院、あるいは大学病院などの歯科医療機関に連絡をとって、治療を受けてください。

あごがはずれたときは、下あごの骨が顎関節(がくかんせつ)をのりこえて前方にずれていますので、もどす場合は下あごの骨を一旦下に押し下げてから奥に押しこまなければなりません(痛みをともないます)。

習慣的にはずれる人以外は、そうかんたんにはずれることはありませんのでご安心ください。